<<今思うこと>>東京都江東区の賃貸・売買ならなのはな不動産

2022年03月11日

何年も前に仲介でお世話したお客様のお話です。

 

 

年齢は高齢者と言われる年代の方。

 

とても潔癖症な方で以前は賃貸の一戸建てに住まわれていました。

 

建物が古くなり取壊しが決まったため別の場所を見つけてほしいとのことでした。

 

知り合いの業者が所有管理している物件をご紹介。

 

何年も問題なく住まわれていました。

 

 

昨年に入り「ゴキブリが毎日のように入ってくる。撃退のスプレー缶が１日で１本なくなるほどだ。」

 

「下に住む部屋がごみ屋敷になっている」「発生元は下の部屋に違いない」

 

「なんとかしてくれ！」と何回か苦情をいただきました。

 

 

半狂乱になって、下の階の方へ怒鳴り込んだり、

 

警察を呼んだりと近所の方が怖がる事態も起こしていたようです。

 

 

 

弊社は仲介業者なので本来はここまで介入はしないのですが

 

福祉を受けている方をお願いして入れてもらったことなどから

 

他人事ではいられず一緒に対応することになりました。

 

 

下の階の方も非を認め、自腹でごみの撤去を行いました。

 

 

「どうして追い出さないんですか？」「みんな迷惑をしているのに」

 

 

物件入居者全員に言われるのならそれも考えの一つかもしれませんが、

 

訴えている方はたったその方一人。

 

 

下の階の方も賃料を払って入居している方。

 

借家人保護の観点からも自腹で問題解決している方をむやみやたらに追い出すことはできません。

 

そのような内容を説明するも納得できず・・・。

 

 

 

嫌なら退去して新しい場所に行くことをお勧めしますと助言しました。

 

多くの方はそのようにします。

 

 

 

管理会社や所有者が入居者の要望をないがしろにしていると

 

お客が離れる、空室が増える、収入が減る等々。

 

悪い噂が取り付いて負のスパイラルに陥ってしまいかねないのです。

 

 

そのことをお伝えすると少し落ち着きを見せていました。

 

 

 

 

共同住宅とはいろいろな方が入居しています。

 

古い建物なら多くの方が出入りして今に至ってます。

 

害虫駆除を定期的に行っているオーナー様がどのくらいいるのか？？

 

入居を決める際は、ある程度の責任と覚悟をもっていただきたいと伝えたいです。

 

 

 

 

 

 

 

福祉を受けている方のお部屋探しのお手伝いをすることが度々あります。

 

 

 

迷惑をかけています。住めればどんなところでも・・・と謙虚な姿勢の方がいれば

 

 

日当たりがよくて、駅から近くて等々要望が尽きない方。

 

要望は要望で良いのですが、福祉を受けるのは当然の権利！！と強気の主張する方もいらっしゃいます。

 

 

福祉を受けるまではきちんと税金を払っていたのだから！！と言われればそうなんですが・・・

 

 

 

 

お部屋を貸すオーナー様は今も税金を払い続けている方々です。

 

そういった方々が横柄な態度をとる福祉受給者にお部屋をお貸しするでしょうか？

 

 

収入が減っても変な人は入れられないとオーナー様は言います。

 

借家人保護がわかっているからです。

 

一度入れてしまうと追い出すことは難しい。

 

 

 

福祉受給者入居OK物件はなかなかありません。

 

条件がいい物件は特にそうです。

 

 

 

福祉受けている方でもいいですよの物件は

 

ほとんど日の当たらない、風呂なし、トイレ共有の昭和な物件。

 

あとは、強制シェアハウスのような物件がほとんどです。

 

 

 

コロナの状況で福祉受給者が増えるでしょう。

 

困難な状況に水をさすのもいかがなものか？とは思いますが

 

これが現状です。

 

 

 

 

 

苦労している方々の力にはなってあげたい。

 

でも現状もわかってもらいたい、が不動産屋の思いです。